こんにちは、おおくまモン(@okumamon777)です。
今回は、ローソク足のパターンの１つである「最後の抱き陽線」について、見方や分析方法を紹介します。
ローソク足は、値動きだけでなく、その裏に潜む投資家の心理まで表しています。
それを読み解くことで、相場の状況を理解し優位性のあるトレードが可能です。
ローソク足のチャートパターンや特徴を知り、トレードに役立てていただけると幸いです。
では話を進めます。
目次
【前提】最後の抱き陽線の発生局面
前提として、最後の抱き陽線は「④天井」の局面で発生するローソク足パターンの1つです。
※その他、各種ローソク足の組み合わせパターンについては、以下でまとめておりますので、あわせてご参考ください。
最後の抱き陽線の見方
では続いて、最後の抱き陽線の見方を説明します。
足形の特徴
長らく続く上昇相場の途中
大陽線が前回の小陰線を抱いた足形です。
買い手の行動と心理状態
高値圏で利食い売りなどが入り、相場は少し緩みます。
しかしその後、大陽線が形成されることで投資家の上昇期待は高まります。
相場の暗示
高値圏の利食い売りなどで小陰線が発生。
その後も成り行き売りで大きく値を下げて寄り付いていることから
すでに天井を形成し始めたと推測されます。
しかしその後、相場は急反発し大陽線を形成しました。
これは以下のパターンが想定されます。
- 大口の投機筋などが、再度相場の押し上げに動いたパターン
- 好材料などのうわさなどが出回ったパターン
- 売り建て玉（ショートポジション) を保存していた投機筋などが一挙に買い戻したパターン
どのパターンであれ、その後の継続的な買いがない限り
この大幅上昇は一過性に終わる危険性があります。
相場は大陽線の出現以前から、すでに供給超過の状態と考えられるため
その後目立った上昇がない限り、売りが次第に増加する傾向があります。
おれ流！最後の抱き陽線分析のポイント
最後の抱き陽線が発生した際の分析方法として、私なりのポイントを説明します。
①出来高と合わせて確認する
最後の抱き陽線が発生した際、出来高が大きければ
市場の買い残（ロングポジション）が膨れ上がり
「過熱気味で天井の可能性が高い」と推測します。
他のテクニカル分析と合わせて確認する
ローソク足自体、短期的なトレンドしか判断できないため
長期的に天井か、判断が難しい傾向にあります。
そのため、他のテクニカル分析を見ることで、精度を高めます。
③信用買い残高をみて、ポジション状況を判断 ※日本株のみ
週次で信用残高が公表されますが、
最後の抱き陽線の発生後、信用買い残高を確認します。
信用買い残高が高い水準であれば、天井と推測し警戒します。
信用買い残高の確認までタイムラグがありますが
相場の状況を把握するため非常に重要です。
まとめ
以上が、最後の抱き陽線の見方と分析方法でした。
このように、ローソク足のパターンや、その背景にある投資家の心理を読み解けるようになると、より優位なトレードが可能になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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